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別府の駅前高等温泉に泊まってみた

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先日、大分県の別府へ小旅行に出かけました。
別府で1泊するということで、宿を探すことにしたのですが、別府は温泉の街。
どうせなら温泉に入れる宿がいいなと思いました。

そこで、気になっていた宿に泊まることにしました。
今回は、その「駅前高等温泉」に泊まった話をしたいと思います。


駅前高等温泉とは?

温泉の街、別府。
九州でも有数の温泉地として非常に有名です。
由布院と別府」といえばまさに大分でも有数の観光地でしょう。
大分県が「おんせん県」として売り出したり、別府市内の遊園地「ラクテンチ」で予定されている「湯~園地」等も現在でも話題が多い場所になっています。
camp-fire.jp

そんな別府の町の玄関口、別府駅から駅前通をまっすぐ徒歩数分。海側を見て右手にあるのが、駅前高等温泉であります。
f:id:pikatyou:20170228002014j:plain夜の高等温泉
大正13年に建てられた西洋風の建物は補強工事こそあるものの90年以上に渡り、その姿で別府の街を彩っています。
別府にある立ち寄り湯はほかにもあり、他と比べると若干高めの入湯料200円。
昔ながらのレトロな共同浴場となっています。

お風呂自体はぬる湯とあつ湯の二つがあり、ぬる湯には浴槽が2つあります。
浴室は半地下の構造になっていまして、少し急な階段を下りると、かけながしの温泉となっています。

この駅前高等温泉、2階建て構造になっていまして、2階は休憩室兼簡易宿泊施設となっています。
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大広間での宿泊は1600円、個室での宿泊は2600円となります。
これに別途入湯料として100円が徴収されまして、個室宿泊としては2700円となっています。
結構他の宿泊施設となると、ゲストハウスなどの簡易宿泊宿でも価格変動があるのですが、こちらでは変動もなく、通年で変わらぬ値段で宿泊できるというメリットがあります。
ただし、個室は7部屋。繁忙期となると予約するのが大変なのかもしれません。

というわけで泊まったのだが…?

というかなんで泊まろうと思ったのか

今回こちらに泊まったのは、前々からその存在に興味があったからというのもあります。
以前一度泊まろうかと考えたこともあったのですが、公式サイトのネット予約ページが機能しておらず、当時は電話予約するのが億劫だったという理由で断念しまして……。
しかし、今回こそは!と思い公式サイトを開こうとしたのです。

したのですが、なんとどうやらドメインが失効している様子。調べても公式サイトが出ない。
駅前高等温泉は「町営」ということで、周辺の町内で管理していることもあるためか、恐らく管理の人たちの負担も大きかったのかなと思います。
とはいえ、結構いい雰囲気のサイトでもあったので、少し勿体無いなというところも……。

電話予約をすると、番台のお兄さんが出まして、結構親切な対応をしてくださいました。
凄く偏見に満ちたイメージですがこういう公衆浴場の番台というとおばあちゃんというイメージがあったのですが、これが町営というところでしょうか。
思ったよりも若い人も管理されているのですね。

とにもかくにも、電話で個室の予約をしたのです。

古さを感じさせる建物

当日、チェックインの時間に合わせてレンタカーを近隣の駐車場に泊めまして、入り口を入りチェックインを済ませます。
料金は現金のみの前払い制でした。
支払いまして、簡単な説明を聞き、鍵を受け取ります。
写真こそ取ってはいませんが、古いホテルでもあるような鍵です。
因みにネットでは全然目にしていない情報なのですが、話を聞くところ、チェックイン後の外出は自由に出来るそうです。
(流石に外出する際に鍵を番台に預ける必要はありますが)
門限もないそうで、深夜に帰って来ても安心な様子。
元々別府駅を発着するJRの特急の終電も日付を変わってからもありますし、そこからのお客さんもあるのかもしれません。
宿泊はいわゆる素泊まりの形式のみですが、建物周辺は駅からも近いだけでなく、すぐ裏の通りが歓楽街となっている関係で、飲食店も多いのです。
買い物は駅の中にスーパーもありますし、駅の中に24時間営業のファミリーマートもあるので安心できるのではないかと思います。
因みに、高等温泉の周辺にも有名な立ち寄り湯「竹瓦温泉」や「不老泉」がありますので、立ち寄り湯を巡るのもありかなと思います。
ただ、竹瓦温泉の周辺は大人のお店が建ち並ぶ一角があり、客引きも多いので煩わしく感じるのでしたら通る道を考えたほうがいいかもしれません。

建物の中は大正時代にタイムスリップしたかのような木造の階段や廊下の床で大正浪漫をも感じさせてくれます。
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しかし調べてみると構造は鉄筋コンクリートで建てられていますので、古いとはいえ頑丈さはあるようです。

私は部屋に行くついでに建物の中を見ていきました。
が、泊まる部屋が見つかりません。

見つからない部屋はまさかの場所に

鍵には7号室と書かれています。番台さんからも「7号室です」といわれたのですが、どうにもその掲示が見当たらない。
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こちらの画像のように「1号室」等の掲示があるはずなのですが、どう探しても見当たらない。
少し探してみると、6号室までは見つけることが出来たのですが、やはり見つからない。
「番台さんに聞くべきか」
と考えたのですが、もしかして、と一つの可能性が浮かび上がりました。
「いやいや、流石にそれはないよなあ」
と思いつつも、先ほどの上の画像の奥、暖簾の先に進みました。

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おいおい、マジかよ。

暖簾の奥には流し台とロッカーがあったのですが、そこにあったのは泊まることになっているその7号室。
まさか、本当に暖簾の奥にあるとは……。


スマホで撮った写真をツイッターでツイートしていましたので、そちらも参考に。
簡易宿泊宿というか、なんというか、色々とレベル高いな……。

部屋は機能性十分。

先ほどの画像で部屋の中がちらりと見えていましたが、部屋はこのようになっていました。
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一人用の部屋と言うこともあるためか、3畳程度の小ぢんまりとした部屋ですね。
そんな中でも、テレビや個室空調完備の冷暖房(もっとも家庭用のようでしたが)、電気ポット、茶びつと近隣のゲストハウスなどと比べても劣りません。
特に、こういう簡易宿泊宿で茶びつを見かけるとは思いませんでした。

布団も、敷布団に掛け布団に加え毛布付き。浴衣もありまして、ちょっとした安いビジネスホテルと備品は変わらないのではないかと思います。
それこそ、別府駅前にある有名なビジネスホテルとか……ですね。
部屋もシンプルで、むしろ寝るだけなら本当に十分でした。
部屋の場所が場所なこともあってか、周囲の喧騒もあまり感じませんでしたし。

気になったところ

とはいえ、流石に気になる点もありました。

  • 説明が欲しかった

日々宿泊する客もいることだと思いますが、部屋についての説明はもうちょっと欲しかったなーと思います。
特にイレギュラーな部屋だと、私みたいに場所に迷う可能性もあります。
そこらへんがあると非常に助かったかなとは思っています。

  • ワイファイ欲しい

これは非常に個人的な願望なのですが、宿泊設備があるのでしたらワイファイ設備があったら嬉しいなーと思ったのでした。
番台さんの手元にはインターネット環境があるようですが、2階は宿泊や休憩として開放しているのなら、スマホを使う人も多いはず。
ワイファイが設置されていれば、利用する人も助かるのではないかとも感じました。
とはいえ、町営の公共温泉である以上、ワイファイ設置と言うような設備の投資が必須ではありませんし、温泉に入りに来る人がメインですからなくても十分でしょう。
ただ、ワイファイの電波を飛ばせば利用する人はいるんじゃないかなーとは思います。

まとめ

というわけで今回は駅前高等温泉に泊まったわけですが、正直宿泊するのならおすすめしたいなとは思います。
と言っても、駅の近くにはホテルも多いですし、簡易宿泊宿だけでも近年ゲストハウスが続々誕生しています。
外国人観光客が、一部ツアー客を除いても多いようですし、宿泊費を節約するという意味で泊まる人も多いのでしょう。

その中で、この宿泊設備は新しいゲストハウスなどに比べても十分な設備があるんじゃないかと思います。
加えて、大正から残る貴重な建物で、泊まるだけでもいい思い出になりそう。

温泉の街、別府を90年以上に渡って見守ってきた駅前高等温泉。
皆さんもぜひ泊まって欲しいなと思います。





おまけ

ところで、駅前高等温泉に近い価格帯のホテルがありました。
しかも、別府駅前の一等地に。

別府駅前 ホテルはやし *別府温泉 ビジネスホテル

駅からも見えますし、立地は最高ですね。
しかし、どこかで見た外観のような……?