宇和島運輸のフェリーは使いやすい、というお話
突然ですが、九州と四国を移動する手段といえば、何があるでしょうか?
鉄道は直接はないので、飛行機か、夜行バス、そして船といった候補になるかとおもいます。
その船も多数存在していますが、先日四国旅行をしまして、その際に船を使いましたので紹介したいと思います。
九州四国のフェリーは6航路
一概に、船の移動といいましても、九州と四国を結ぶ航路は現在6つ存在しています。
参考程度に触れたいと思います。
宇和島運輸(八幡浜~別府)
宇和島運輸フェリー
今回乗りましたのがこの航路です。乗船記で詳細は触れますが、こちらは愛媛の八幡浜と大分の別府を結んでいます。1日6往復。深夜便では翌朝までの船内休憩が出来ます。
九四オレンジフェリー(八幡浜~臼杵)
オレンジフェリー 九四オレンジフェリー 九四航路
上記の宇和島運輸との競合航路となっています。会社は大阪・神戸と東予・新居浜を結ぶフェリーを運航している四国開発フェリー。こちらも1日7往復。
国道九四フェリー(佐賀関~三崎)
『九州・四国の最短航路』 国道九四フェリー
大分と愛媛を繋ぐ中では最短距離の航路です。1日16往復。ただし、立地上車などが必須です。特に四国の佐田岬側のアクセスが難あり。
宿毛フェリー(佐伯~宿毛)
株式会社 宿毛フェリー
大分南部の佐伯と高知の宿毛を結んでいます。1日3往復ですが、時間帯に難のある便も。
松山・小倉フェリー(松山~小倉)
www.matsuyama-kokuraferry.co.jp
唯一の夜行フェリーです。1日1日往復。元々別会社での運航だったものの、撤退により移管され、現在も運航されています。小倉と松山共にアクセス面は他の航路を遙かにしのぐ優秀さです。
輸送体系
基本的に、人のみを輸送する、というのり車などを運ぶのが主体とも言えるのでしょうか。実際、国道フェリーなどは車での利用が想定される環境です。とはいえ、人のみでの利用も実際ありますし、国道フェリー以外は港と近隣の駅までの距離は移動しやすいため、ダイレクトに結ぶ手段として必須といえるのではないか、と思います。
宇和島運輸にのりました
今回の本題に入りましょう。
先日、四国の鉄軌道完乗を目的とした旅行に出かけまして、その四国入りのアクセスとして利用しました。
そもそも、旅行では単に目的地と往復をしたくない、という面倒くさい性格なので、是が非でも四国入りにはフェリーを使いたいと思っていまして。
当初は松山・小倉フェリーを想定していたのですが、行程の都合上八幡浜入りしかない、という状況となりやむなく断念。
他の候補を探したところ、見つけたのが宇和島運輸…という次第でした。
やはり大きな決め手は船内休憩が可能というところでしょう。夜遅くまで乗船を待ったり、夜明け前なら外に放り出されて彷徨ったりする必要がなくなるため、相当のメリットと言えます。
そうして、当日別府に向かったわけです。
乗船手続きまで
22時40分頃、特急ソニックを降り立ち別府に着いた私は、駅前を立ち尽くしました。
宇和島運輸の船がでるのは別府国際観光港で、別府の駅からは徒歩30分はくだらない場所。この時間帯、仕事開けの体で荷物を持ちながら歩くのはちょっときついところ。
実は港そばに交通センターがあり、そのちらに寄るバス路線が駅前より出ています。
…が、最終便は22時40分。ソニックの別府駅到着から数分での乗り換えのため、私は最初から乗ることを放棄していました。
駅前ということもありタクシーは多く止まっていますので心配することもないでしょう。タクシーを使うとして、時間を確認し、汗を流すことにしました。
本ブログ二回目の登場の、駅前高等温泉です。※画像は2月のもの
24時まで利用出来るため、丁度よく使うことが出来ます。
船にはシャワーなどの設備がないので、どこかしらの温泉で汗を流すことがよさそうです。
今回も塗る湯に入った後、駅に戻りコンビニで飲み物を購入します。
船には自販機もあるのでわざわざ買う必要は正直ないのですが…。
タクシーを使い、しばらく乗るとターミナルに到着。
1日6便しかない割にはなかなか立派。元々他の航路もあったのですが、時代の流れとともにこのターミナルからは八幡浜行きのみが出るようになった…というわけですね。
乗船表に記入し、窓口にて提出と支払いを済ませば乗船券が渡されます。
その際に深夜便ですと、「船内休憩」をするかと聞かれます。
私は使いますから、使う旨を伝えると、乗船券に船内休憩希望の印が押されます。
乗船
別府発八幡浜行きの深夜便は23時50分発、その20分前に乗船開始となります。
時間がくると、夜も更けた中、とても意気揚々とした陽気な音楽とともに、アナウンスが流れ始めました。
それを聞き、待合室内にぽつぽつという客が動き始めます。
ドアを開け、通路をすすむと、乗船口への階段があり、上っていきます。
船内へと入ると、入り口そばのスタッフに乗船券を提示します。
船内休憩を利用する客としない客で船室を分けているようで、利用する客は下の階の船室を案内されました。
今回は、二等船室、いわゆる雑魚寝の船室を選んだのですが、暫くすると10数人ほどが船室内にきました。
上階に誘導された、船内休憩しない客が何人かは把握していませんが、恐らく20人程度の利用客の様子です。
船舶のキャパシティからすると、非常に閑散としていますが、閑散期の平日ですから、こんなものでしょう。
インターネットで調べると、繁忙期はかなり乗船されるようですが…。
船内
二等船室内はカーペット敷で、仕切りの棚には枕が入っています。
四角い枕は堅いので合わない人もいるのかな、とは思います。
また、ブランケットが受付にて100円で貸し出されています。
船室内はいくつかコンセントがありますので充電も可能…ですが、数は少ないため利用できる確証は皆無。確実に争奪戦になるかと思います。
今回は人も少なく、シェア出来るよう延長コード持参をしましたし、他の人も同じ様にしていたのを見かけました。
区画によっては誰もいない程度の密度で、だいぶゆったり横になることが出来ました。
船の振動も思った程なく…少々寝心地の悪さはありまして、何度も目は覚ましたものの、そこそこ快適に過ごせたのではないかと。
…ただ、そこで体を冷やしてしまったたいう問題もありました。
そしてこのあとの旅行に響くわけですが、それはまた別のお話。