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アニメウマ娘の「ギンザグリングラス騒動」を振り返っての私見

皆さまお元気いかがでしょうか。

このブログに記事を書くのも1年ぶりですが、最近は仕事も多忙な中、2月に配信されたゲーム「ウマ娘プリティーダービー」にハマっています。

と言っても、ガチ勢ではなくエンジョイ勢なので育成もさほど強くないですが…。

 

元々ウマ娘のアニメから競馬に興味を持ち、1年前に一口馬主になったくらいのめりこんでいるような人間ですので、十分楽しんではいるかなと。

アプリでの推しはナイスネイチャとゴルシです。

 

もちろん今年放送された2期も見ていますし、ウマ娘というコンテンツ全体を自分なりに楽しんでいます。

 

そのウマ娘アニメ2期の円盤の中で、先日プチ炎上…というよりは、ボヤに近い小さな騒動が起こりました。

別に名前はないですが、今回記事にするにあたって「ギンザグリングラス騒動」と呼称しておくことにします。

 

 

 

6月ごろにもウマ娘でも登場しているセイウンスカイニシノフラワーのオーナーの西山氏に変に絡むユーザーから色々面倒な騒動が起こっていたのですが、そちらはTwitterで起こったもの。

コンテンツに直接関係ないものでした。

アレもアレで個人的には酷かったけど。絡む奴が。

 

しかし、今回の騒動はいわば公式に関連するところ。

個人的にも、一般的なユーザーより近い立場になるので色々思うところがあり、Twitterfでいくつかツイートさせていただきました。

…が、正直煮え切らないところもあり、このブログで私見として書き残そうかと思います。

ウマ娘というコンテンツの今後の発展のためにもなることを祈って。

 

 

このブログの中の人について

騒動を語るにあたって先に補足しておくことにします。

私自身の立ち位置についてです。

 

現在一口馬主をやっております。

 

kyoukaze.hatenablog.com

 

昨年から始めまして、現在は2世代5頭に出資しています。

そのうちの1頭、今回の騒動の中心、ギンザグリングラスの産駒「エレディターレ」に出資をしています。

…まあ、直接の関係者ではないのですが、やはり贔屓目があると思います。

それを承知の上でこの記事をご覧いただければ幸いです。

 

騒動の経緯

ことのきっかけ

きっかけは、先日発売された2期の円盤「ウマ箱2」の3巻目の特典冊子でした。

※こちらのツイートについてはツイート主様より引用の許可をいただいています。 

 

このツイート自体は単にクワイトファインという馬について触れられたもので、内容もそれに触れられただけのものでした。

そのクワイトファインは、現時点ではトウカイテイオーの唯一の後継種牡馬で、クラウドファンディングを通して種牡馬入りしたといういきさつを持っています。

db.netkeiba.com

今年産駒が誕生したばかりで、これからの活動も注目されるという馬となります。

トウカイテイオーの後継種牡馬候補は他にもこの記事を執筆している頃に門別競馬場でデビューしたキセキノテイオーが将来の種牡馬入りを狙ってまずば競走馬として7歳ながらデビューしたばかりというところ。

トウカイテイオーの直系(父でつながっていくということ。血統表だと父親の父親の父親の…と一番上をずっと辿るラインですね)は恐らくその2頭になりそうという状況です。

そんな馬のことが紹介されていたという話でした。

そう、このツイート自体は

 

情報の拡散

自分も、このツイート単体だけを見れば、クワイトファインに触れられているんだー程度の認識だったのですが、これに関しての引用RTが思わぬ方向に向かっていくことになります。

自分が最初にこのことを知ったのもその過程でした。

 

現在アカウントがなぜか鍵かけられているので引用できないのですが、こちらに反応したのがそのクワイトファインのオーナー。

「まだ実績のないクワイトファインが架かれないならまだしも、種牡馬として先輩のギンザグリングラスを入れないのは関係者に失礼」だという引用RTをしています。 

 

db.netkeiba.com

 

クワイトファインとギンザグリングラスは、言ってしまえば元も子もないですが、現役時代の成績は平凡。

ですが、父トウカイテイオーメジロマックイーンはヘロド系、サラブレットにおける三大始祖の一頭バイアリータークの血を引く、直系の種牡馬の後継として繁殖入りした経緯を持ちます。 

 

私も最初に見かけたのがこのクワイトファインのオーナーのツイートで、まさか円盤の特典ブックとはいえ、公式が出しているものでそのようなミスが起こるのか、と驚いていました。

 

 

この時点ではクワイトファインに触れられている箇所にのみフォーカスが当たっていたのでそれ以上の情報もなかったのですが、執筆者がやらかしたのかなという見方でした。

そのあと執筆者が誰かを知って頭を抱えるわけですがそれはまた後で…。

 

この引用RTに続いて、クワイトファインのオーナーさんはある人にリプライを送りました。

そう、その相手こそがギンザグリングラスの現オーナー。

のリプライを見た瞬間、私は「いや、それは余計でしょ、ちょっとやめろ…」と恐らくこの後起こるであろう事態を察していたのですが、想像通り…いや、想定よりはるかに斜め下の広がりを見せることになってしまいました。

 

爆散、そして騒動へ

これに対して引用リツイートで最初は「怒っていない」という反応を見せていました。

しかし、その直前から今年デビューする産駒「エレディターレ」のツイートをRTしていたりと、少々動きに怪しさを見せていたので個人的にちょっと心配だなあと静観することにしました。

 

db.netkeiba.com

 

時間が経過していくことに、じわじわと騒ぎが広がって言っていましたが、やはりオーナー氏も時間が経過すれば怒りを隠しきれなくなってきたのでしょう、明らかにウマ娘アンチという単語の入ったツイートをRTしてくるなど、不穏な雰囲気を出していました。

この時点でオーナーのツイートを追うのはやめていたので、あとから確認しているのですが、「ウマ娘に課金するぐらいならエレディターレに出資して」というツイートを行うなど間違いなく怒っています。

しかもに内容が内容で非常に…という印象。

一方で周囲でも情報は広がっており、「ギンザグリングラスなんて知るわけないだろ」から「これは運営はやく訂正謝罪しろ」まで様々なツイートが流れることに。

 

そして、この騒動に感じて他のユーザーもこの記事に関して触れるツイートが流れてきました。

この記事を書いたのは、ウマ娘1期からかかわっている競馬雑誌サラブレの元編集長太田揚士氏という情報が出てきます。

これを聞いて、全体的にもウマ娘公式よりも元編集長が悪いのでは、という論調が増えてくることになります。

 

その後も色々とくすぶっていましたが、どうやら二日後に謝罪の電話があったとオーナーのツイートがあり、関係者間では話は一先ず丸く収まった様子。

これで一応は騒動の終わりを迎えました。

 

騒動の問題点

さて、経緯に触れましたが、一先ず各方面から問題点を整理していきたいと思います。

 

特典の記事について

今回、このような騒動になった文を寄稿したのは前述の通り、「サラブレ」の元編集長の太田氏。

つまり、競馬記者としては間違いなくプロということになります。

そのような人間が書いた文章ということで、もしかするとアニメ制作サイドに太田氏の文章を校正できる人がいなかったのかなと。

 

実際、文章の中では、柴田政人元調教師が現役という記述になっており、現役引退していることを忘れている様子があります。

また、他にも誤字などもあるようで、校正がまともになされていればもしかするとこのような自体が起こらなかったのかもしれません。

とはいえ、相手は専門誌の元編集長ですし、いくらウマ娘の関係者でも記者に比べれば素人でしかありません。

そこを考えれば知っている知識は明らかに元編集長のほうがあると思います。

そこから、深く手を入れることも憚られていたと考えれば致し方ないのかもしれません。

 

私も最初はウマ娘公式に対してツイートをしていましたし、他の人も運営に対して苦言を呈していたのですが、チェックをちゃんとしていればということぐらいでむしろ公式サイドは流れ弾を食らっただけですし、これで運営体制を責めるのもな…と思っています。

あと、正直サラブレだもんな、しゃあないよな。

 

関係者の動きについて

個人的にTwitterでは言いにくかったのですが、これが一番ひどかったなと思っています。

馬のオーナーということは、ファンなどと比べても間違いなくその子に対して思い入れも強いですし、大事に思っているはずです。

だからこそ、あれだけ怒っていたのは当然だと思います。

 

クワイトファインのオーナーの反応

そもそも、今回の騒動に至る原因となった出来事が最近ありました。

今年のセレクトセールにて、母父トウカイテイオーとなるデライトポイントの21という馬が出品されていました。

そのことについて触れるスポニチの記事でトウカイテイオーには後継種牡馬がいないという記述がされ、クワイトファインのオーナーが怒って抗議するという事態が発生しています。

それから半月ほどで今回のギンザグリングラスの件が起こり。一層クワイトファインのオーナーが腹を立てたという経緯となるのです。

 

ただ、わざわざリプライでけしかけたのははっきり言って余計なことをしてるんじゃないかと思うんですよね。

まあ結局ギンザグリングラスのオーナーの耳にも届くような状況だったと思いますが、それでもああいうけしかけるようなリプは外部から見ても悪手でした。

それが原因なのかもしれませんが、現在鍵垢となっていますが、あのリプライを送って焚きつけておいてあとは知らぬ存ぜぬをするのはちょっとどうなのかと思います。

その点西山オーナーの人の好さが目立ちます。

 

ギンザグリングラスのオーナーの反応

今回、一番の当事者なのがギンザグリングラスのオーナーなのですが、それを受けてのツイートは明らかに賛同者を減らしてしまったんじゃないかと思います。

自分がその立場なら間違いなく怒り狂って当然なんですが、ちょっとあのツイートでは引いてしまうのも当然というか…。

 

正直なところ、前々から少し危ういところはあるなと感じるツイートがたまにあるなと感じていたのですが、ここでその懸念が一気に噴出してしまったのかなと思っています。

もう少し立ち回りが良ければもう少し見方も付けられたのかな、と思います。

真面目にスズカについてのツイートとかは中立で見たい自分も引いてしまいましたし…。

そういった意味ではやはり西山氏の応対、はたから見ても非常に良かったと思います。

 

周囲の反応について

じわじわくすぶる騒動の中、様々なことが言われていました。

「ギンザグリングラスなんて馬のこと初めて知った」という方もいたようですし、「零細血統なんてサイアーライン繋がってるといえねえだろwww」と嘲笑するツイートなどもありました。

「あ゛ぁ? きさんぼてくらかしたろか」って言いたくなったのは黙っておきます。 

 

まあ、色々言いたいことはあったのですが、やはりマイナー種牡馬はマイナーなのは間違いないし、仕方ないよなというところは言えるのかなと。

 

私見

まあ、今回の騒動に関してはギンザグリングラスは初戦マイナー血統のマイナー種牡馬であることは紛れもない事実だということでしょうか。

それに関しては誰一人否定できないと思います。

そもそも、自分も前々から知っていたわけでもないですし、一般のファンなら知らないのはおかしいことではないでしょうし。

今回のきっかけとなった記事を書いた太田氏も、記事の内容からするとクワイトファインはクラファンもやっていて頭に残っていただけで、完全に失念していたのかもしれません。

まあ、記事の中でクワイトファインの名前も挙げていなければここまでの騒ぎには絶対ならなかったと思っていますが。

 

そして、関係する馬主サイドも色々と言動に関してはちょっと失望するというか、ちょっとなあと思ったのも事実。

馬は頑張っているだけに、勿体ないなと思っています。

 

エレディターレについて

さて、前述の通り私はギンザグリングラスの産駒、エレディターレに出資しています。

募集しているクラブは京都サラブレットクラブ。

こちらのクラブに関しては以前書いた記事で触れています。

 

kyoukaze.hatenablog.com

 

この時書いた時より事務方の動きは大分改善されていますが、やはり前身ニューワールドレーシングが残した負のイメージがいまだに残っているのも事実で、「出資して」というツイートに反応した人も、それで少し躊躇しているようなところもありました。

私は、現体制しか知らないですし、評価できるのも現体制のことくらいなので、それに関してはどうこう言える立場でもないです。

ただ、どうせなのでこのエレディターレについて少し語っておこうかと思います。

 

エレディターレは母ラナチュールという馬の唯一の産駒となります。

母は中々受胎に至らず、結局出産できたのはこのギンザグリングラス産駒のこの子だけ。

既に用途変更となり、繁殖牝馬としては引退し、今は馬事学院にいるようです。

ただ、母の半ウインプライマリーが姉に変わってギンザグリングラスとの繁殖を行っているようです。

血統的には、2代母ダイイチアピール、3代母ダイイチリカー、4代母ダイナフェアリーという牝系。

一族には昨年の東京ハイジャンプ2着のヒロシゲセブンや今年デビューし新馬戦を勝ったイチローイチローなどがいます。

そして何より、母の半兄にはメジロマックイーン産駒のホクトスルタンがいるという血統です。

つまり、夢半ばに散った兄を追い求めてという配合なのがこのエレディターレとなります。

ギンザグリングラス産駒はその背景もあって産駒は少ないのですが、現時点でデビュー済みの3頭はすべて地方ながらも勝ち上がっていまして、優秀…とはいえないものの、条件の悪い中でも一定の成果はあげていると言ってもいいのかもしれません。

 

この馬は牝馬ですし、血統的にも後の繁殖入りも踏まえて考えていくべき馬でしょうし、それを含めて応援していきたいと考えています。

 

まとめ

 今回この記事を書いたのは、やはり周囲の反応の中にも心無い発言もあったりし手まして、非常にもやもやしたところがあったのを書き記すことで発散したいという思いからだったのでした。

競馬ファンとして、そしてウマ娘ファンとしても界隈が荒れるのはやはり見ていて気分のいいものではないですし、ともに貶しあいをするよりは、いい意味で活発な議論を見たいと思っています。

それでも、やはりギンザグリングラスという種牡馬はマイナーで一部の人間にしか知られていません。

むしろ今回の騒動で少し有名になったレベルでしょう。

そんな馬の子供がこれから活躍するかもわかりません。

ヘロド系の存続への大きな転機となるかもしれませんし、結局ただの悪あがきにしかならないかもしれません。

それでも、まだ知らない人に名前を知らしめるのは、中央競馬で爪痕を残すことだと思っています。

だから、私はただエレディターレを応援していくだけです。

別に、出資して一緒に応援しませんか!?なんていうつもりもありません。

選ぶのは皆さんですし、自分がそうとやかく言える立場の人間じゃないこともわかっています。

ただ、この騒動で、諦め悪くサイアーラインを残そうとする人たちのことを知ってほしいなと思います。

そして、このマイナーな血統の父と母の名前が勝ち馬としてレースの結果に残ることを願いながら…。

 

 

 

…でも、思うんだ。

あんなガバガバな記事寄稿するのが編集長になれるくらいだからサラブレは紙媒体で休刊してしまうんだよ。