かしわうどんが美味いのでダイレクトマーケティングさせてほしい
うどん。
日本国民の胃袋と心を満たす食べ物です。
うどんといえば香川のさぬきうどんがまず浮かぶ人が多いでしょう。
うどん県と自称しているだけあって、多くのうどん屋があります。
上のうどんも、香川で食べたものです。
そんなうどん県に対抗しているのが福岡であります。
「うどん発祥の地」という肩書きのある博多のうどんはつるつるしこしこなさぬきうどんとは真反対のもちもちした麺です。
そんな博多の地を中心に、柔らかい麺のうどん屋が多いのですが、大きな駅にあるような立ち食いうどん屋も点在しています。
その中でも、鳥栖、折尾、小倉と言った駅の立ち食いうどん屋にあるかしわうどんは根強い人気があります。
そんなかしわうどんについて、少し語りたいなーと思います。
かしわうどんとは
そもそも、かしわうどんについて簡単に説明しておかねばなりません。
かしわとは、鶏肉を甘辛く煮たもの。
特に九州では、それとご飯を一緒に炊いたかしわめしがありまして、それが非常に美味しいのです。
そんなかしわがうどんのトッピングとして入っているのがかしわうどんになります。
そう、ただそれだけなのですが、これが非常に味わい深い。
潰されてそぼろ状になっているものが煮込まれているため、しみ込んだ風味がうどんの出汁に溶けていくのですが、これが本当にすばらしい。
麺をすすり、最後に残った出汁の中にはかしわの切れ端などが入っています。
それを出汁とともに飲み干すと、出汁に広がったかしわの味が更に口の中に広がっていくのが最高なのです。
そんなかしわうどんが食べられるお店は少なくないのですが、今回は立ち食いうどん屋に絞っていきましょう。
中央軒（鳥栖）
「かしわめし」の元祖と言われる鳥栖に構える中央軒。
鳥栖駅のうどん
こちらは鳥栖駅の３つのホームにそれぞれ１店舗と駅舎内（改札内外利用可能）の４店舗があります。
加えて新鳥栖駅の構内（改札内外利用可能）にもあり、あわせて５つの立ち食いうどんの店舗があります。
そんな中央軒ですが、５、６番ホームが特に美味しいという都市伝説も存在しています。
……どの店舗も同じ製法同じ材料で同じ味なため、実際味が違うというわけではないのですが、ホームとしては下り列車、鹿児島方面ということもあり、
何か沸き立つ感情がその味を更に引き立てているのかもしれません。
東筑軒（折尾）
中央軒と並び福岡のかしわめし弁当では双璧をなすのが折尾に本社を構える東筑軒です。
tochikuken.co.jp
こちらのかしわめしは割と広く販売されていますし、今も折尾駅のホームで立ち売りをしていますので、知っている人も多いことかと思います。
こちらも立ち食いうどん屋をしていたのですが、折尾駅の高架工事の関係で駅構内からは撤退。
折尾駅の西口そばの本社に隣接して立ち食いうどん店を構えています。
また、それ以外ですと若松駅、直方駅、赤間駅、福間駅、そして海老津駅そばでもうどん店を構えており、６店舗を有しています。
うどんがメインにあるのですが、ご飯もかなり注目して欲しいところなのです。
と言うのも、ご飯ものの中にはかしわおにぎりがあります。
そう、このかしわおにぎり……販売されているかしわめしのご飯と同じものを使っているのです。
かしわめしの味わいを感じることも出来、一石二鳥といえるでしょう。
北九州駅弁当（小倉）
上の２つにも引けをとらない立ち食いうどんとして、小倉駅にあります「北九州駅弁当」の運営する「ぷらっとぴっと」があります。
www.k-ekibento.co.jp
１，２番ホームと７，８番ホームの２店舗の営業ではありますが、なんと後者の店舗はあの「クッキングパパ」に登場したという店舗。
昨年には「励鷹（はげたか）」の名称で駅に隣接するアミュプラザ小倉内にイートインの店舗も開いているほど。
正直、店名は他の二つに比べるとマイナーなイメージもあるのですが、味は全く引けをとりません。
ホームの場所も、非常に利用しやすい位置にありますし、存在感は滅茶苦茶あります。
因みに、階段を昇った通路にはまた別に「玄海うどん」というお店があるので、地味に競合しているのです。
さらに、３，４番ホームはまた別のうどん屋、そして５，６番ホームは立ち食いラーメン屋（！）が構えています。
小倉駅は奥深い……。
